夢への扉
夢はたくさん持った方がいいという考えがが私の中であり、とにかく今での人生の中で数え切れないほどの夢を持ちました。
大きいものから、小さなものまで様々でした。
きっと、自分の中で"本当の夢"と呼べるものは1つしかない…
ちゃんとわかってはいましたが、本当に叶ってほしい夢が叶わないことを知り、信じたくない気持ちが邪魔をして、叶う範囲の夢をたくさん作ってきたのだと思います。
ここからはその夢について少し書こうと思います。
私の夢は看護師になることでした。
病院に勤めるのでなく、
世界中を回り、現地で1つ1つの命と向き合いたいと思っていました。
そのために必死に勉強をし、英会話も習いました。
そんな忙しくも楽しい日々が続き、
着々と夢に向かって前進している矢先、
所属しているクラブの練習で肩と首を痛めました。
痛めただけならよかったのですが、首が動かず、腕もあがりませんでした。
握力も低下し、回復の目処がたちませんでした。
その上、生まれつき喉に負担をかけると声が出なくなることがあり、泣き叫ぶことも体を動かすこともできなくなり、心の容量はパンク寸前でした。
そんな状態で進路決定が迫られた時、
周りに
「自分の体や体調が管理できていない状態で、患者さんを助けられるの?他の道を考えた方がいいんじゃない?」
と言われました。
確かに今の体で看護師は厳しい選択でした。
幼稚園の頃からの夢でしたが、自分の不注意で招いた結果でもありましたし、もう諦めるしかないと思い、三者懇談で違う進路を言おうと思った時、ふと恩師の言葉を思い出しました。
「諦めるのはいつでもできるんやで?
なら、挑戦してみてからでも遅くはないんちゃう?」
そんな言葉でした。
その頃はまだ小学校低学年だったので、恩師の言葉は全く理解していませんでした。
けれど、今になって考えてみれば、
あぁ。なるほど。
そう思えました。
諦めるのも挑戦するのも自分自身なら、
諦める前に挑戦してみても、悪くはない。
そう思いました。
その恩師は、
私の学力が伸び悩んだ時、両親が私の習い事をやめさせようとした時も
「やめさせてはいけません!
どんなに難しくても続けることが大切なのですから!」
と必死に話をしに家に来てくれたこともありました。
2つのうちどちらかを犠牲にして、片方だけを取ることではなく、本当の夢ならば両方追い続けること、諦めるのはいつでもできるから、まずは挑戦してみること、そんな大切なことを教わりました。
そして、そんな大切なことを思い出させてくれた挫折は、私にとってとてもいい経験となり、
夢を追い続けることを決心しました。
みなさんも色々な悩み、挫折など辛いことがあると思います。
でも本当に大切なものは目には見えません。
それは夢であったり、言葉であったり、愛情であったり…
さまざまなものが私たちをつくる糧となっています。
辛い時こそ、胸に手を当てて、それを思い出してみてください。
恩師の言葉や道に咲くタンポポの誇らしげな面持ち…どんな些細なものでもあなたを支える力になると思います。
あとは、それに気付けるかどうかだけです。
挫折は失敗でも諦めることでもありません。
学び、次の壁を乗り越える為の力をつけるクッションです。
ゲームのように、敵が道を阻むこともあります。最後の最後まで手強い壁にぶち当たるでしょう。
けれどその先の景色は、きっと見たこともないような素晴らしいものだと思います。
夢と挫折は表裏一体。
必ず光があれば影ができるように、
朝がくれば夜がくるように、
夢を追いかければスランプや挫折もあります。
けれど、
自分にとっての不幸を嘆かず、
不幸は幸福へのステップだという気持ちで乗り切って、夢を追い続けてください。
私の夢への扉は私しか開けないように、
みなさんの夢への扉もみなさん自身しか開けないのですから…
Netflix火花お題「夢と挫折」
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